「さかな博士の遺言 -末広恭雄の思い出-」 著者:末広陽子
丸善株式会社発行 ISBN:4621038478
読書のカテゴリーを作りました。
このカテゴリーもノンジャンルでは無く、釣り・魚・水辺の環境・魚食文化など、釣りをする人に興味がありそうな本を紹介していく予定です。
1冊目はエッセイ集。
著者は魚類学者の故末広恭雄氏の長女で、著者自身も魚類学者です。
この本は今から10年以上前に日本橋の丸善でなんとなく買い求めた一冊。
短編のエッセイが全17話。
魚類学者の父親や家族と魚や海にまつわる思い出話が詰まっています。
全体的に穏やかな雰囲気の文体で著者の人柄が窺えるようです。
それでいて釣りのヒントになりそうな興味深いことも散りばめられています。
食べることに関するエッセイも面白く、タラの食べ方の話は個人的にいつかやってみたいと思っています。
実は、読み終わった後に著者の方にお便りを送ったことがあります。
それほど面白い本です。今読み返してもその印象は変わりません。
その後、有難いことにお返事をいただいたのですが、著者は作家と魚類学者の他に国際スタージョン協会の会長も務めておられます。
スタージョンというのはチョウザメのことで、キャビアで有名な魚です。
その協会の集まりにお誘いをいただいたこともあるのですが、過去の会合の記録を見ましたら、
「自分のような若造がヒョイと参加するような場ではないのでは…」とビビって辞退しました。
(何だか凄い偉い方ばかりのような雰囲気)
何処から読んでも面白いと思います。
海の生きものに興味がある人に特にお勧めします。
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